このブログを検索

2011-10-18

自己防衛機能を備えた植物、ユーカリ

ユーカリは有史以前からオーストラリア大陸に生息するフトモモ科の植物。
数千年もの間、過酷な自然環境を生き抜いてこれた、自己防衛機能を備えています。

その一つが「リグノチューバー」とよばれる養分の塊。
成長と共に、幹の根元にマメのような形状の養分のコブを形成していきます。
これは、突然の事故、たとえば幹上部が強風で折れてしまったり、森林火災で焼けこげてしまったり、落雷により枯死したり・・・という様々な状況に耐えられるようになっています。

写真は実際に主幹が寒さで枯れてしまったレモンユーカリ。
根元にできたリグノチューバーから新芽が出てきました。
再生させる際には、幹をバーナーであぶってあげると、より芽吹きやすいです。

なぜなら、ユーカリは火と共に生きる木だからです。
火による刺激により、樹皮に格納された発芽細胞が活性化して新芽をふく、という生態を持っているからです。

写真は、苗の状態のユーカリ。
こんな小さくても、ちゃんと「リグノチューバー」を形成しようという姿が伺えます。

ユーカリはいつ何時、何があっても良いように自己防衛機能を備えた植物なのです。